2015年10月17日 |
Anime Studio Pro 10 -図形のアニメーション効果- |
今回は、正円を変形させるアニメを作ってみます。
アニメーションのつけ方を簡単にまとめると、次のようになります。
画像を動かすには、キーフレーム時点での、画像の位置と大きさを指定してください。
キーフレーム間の軌跡はAnime Studioが自動計算するので、なめらかに仕上げることができます。
「キーフレーム」は英語の「Key Frame」で、「Key となる Frame」 すなわち 「鍵となるコマ」 という意味です。
ここで、簡単なアニメを一つ見てください。
右側の円が、左の円と重なったり、離れたりを繰り返すものです。
アニメは、少しずつ位置や大きさを変えた大量の画像を連続して表示することで、動きを表現します。
このアニメの画像を分解すると、以下のようになります。
黒い円が、このアニメを作った際のキーフレームです。
次のキーフレームへ移る際に必要な画像(緑色の円)は、ソフトが自動計算してくれます。
つまり、Anime Studioでアニメを製作する際には、キーフレームを設定するだけで良いことになります。
では、以上を踏まえて正円を変形させるアニメを作ってみましょう。
1.Anime Studioを起動してください。
起動方法は以下のページをご覧ください。
Anime Studio Pro 10を起動する: http://www.logical-chain.jp/shiryou/as10/as10_kidou.html
2.フレーム数(アニメに使用する画像の枚数)を決めてください。
画像が多いほど、動きが滑らかになります。
ただし、枚数を多くしすぎると、ファイルサイズが大きくなり、出力に時間がかかったりします。
最悪の場合、パソコンがフリーズしてしまうこともあります。
ここでは、簡単なアニメを作るだけなので、フレーム数を120に設定します。
(初期値は240なので、その半分です)
画像を参考に、数字を240から120に変更してください。
3.アニメ効果をつける円を一つ描いてください。
手順2の画像のように、中央に正円を一つ描いてください。
描画の方法は、以下をご覧ください。
Anime Studio Pro 10 -図形描画の基本 : http://www.logical-chain.jp/shiryou/as10/as10_zukei1.html
Anime Studio Pro 10 -図形の描画開始位置と形状 : http://www.logical-chain.jp/shiryou/as10/as10_zukei2.html
4.24フレーム目に移動してください。
画面右下にある「タイムライン」の赤い線をクリックするか、手順2の画像を参考に数字を直接入力してください。
「Frame 24 of 120」となっていれば、正しく移動できています。
5.画像を参考に、24フレーム目の円を変形させてください。
今回は、図形を折り曲げる「Bend Poits」というツールを使用します。
これは、ツールボックスの「Draw」のところにあります。
右側のGIFアニメのように、図形の頂点を上下左右にドラッグして変形させるツールです。
図形を変形させたら、手順4を参考に、任意の位置にフレームを移動してみてください。
0フレーム目(最初に円を描いたところ)と、
24フレーム目に○印が付いていることが分かります。
これで、「0フレーム目」と「24フレーム目」にキーフレーム設定ができたことが分かります。
先ほど説明したように、中間の画像(1〜23フレーム)はソフトが自動計算します。
つまり、ここまでの操作で24フレーム分のアニメが完成したことになります。
6.手順4・5を繰り返し、アニメを完成させます。
今回は、24フレームごと(120フレームを5等分しました)に、
キーフレームを設定し、自由に円を変形させてみてください。
(48・72・96・120フレーム目の合計4箇所で図形を変形させてください。)
なお、先ほどフレーム数を入力した場所の左隣に、
フレームを移動したり、プレビュー表示を実行したりできるボタンがあります。
プレビュー表示は、カクカクとした動きをすることがありますが、
正式に出力すると滑らかに動きます。
7.完成したアニメを出力してください。
アニメを出力するには、[File]から[Export Animation]をクリックしてください。
(ショートカットキーは、[Ctrl+E]です)
[Export Animation]をクリックすると、以下の画面が出てきます。
「iPad Movie (1024 x 768)」と書いてあるところの、逆三角(▼)をクリックすると、
出力するファイル形式を選択できます。
また、「Render at half frame rate」にチェックを入れると、フレームを一枚飛ばしで出力することができます。
これにより、出力時間を半減できるので、容量が大きいアニメをテスト出力するときに便利です。
その他のオプションは、使う機会が少ないので、必要に応じてソフトのマニュアルをご覧ください。
8.完成したアニメを確認し、必要に応じて修正してください。
お疲れ様でした。
参考までに、こちらで製作した見本をGIFアニメ形式で貼り付けておきます。
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